新生活の際に買っておきたい家電製品と選び方(エアコン編)

掲載:2021年9月14日

はじめに

結婚や住宅購入等で新しい生活を始める多くの方が経験するであろう家電製品の購入。みなさんは、何を基準に選ぶのでしょうか。

デザイン・性能・大きさ等いろいろあるかと思います。でもどうやって選んだらいいのかわからない、という方も多いはず。

ということで今回は、新生活を始める際に買っておきたい家電製品とその選び方を全3回にわたりご紹介したいと思います。

今回はエアコン編です。

どんなものを選んだらいいの?

すいかと雪暑いときも、寒いときも

年々暑さ・寒さが厳しさを増している昨今、これがないと生活できない!というくらいには生活必需品となっているエアコン。新生活で引っ越した家やマンション等の部屋が、以前の大きさと違うため、新たに購入する方が多いと思います。

近年のエアコンは省エネ化がすすんでおり、10年ほど前のエアコンと比較すると、電気代が半額以下になるほど大幅に下がっているものもあります。

エアコンは、設置する部屋の畳数より一回りくらい大きいものを選ぶのがおすすめです。

特に、LDKなどでキッチンも含まれる場合や、屋根に近く熱されやすい2階等の部屋の場合、畳数どおりのものだと部屋を余分に冷やす余裕がなく、フル稼働してしまい、電気代が大幅に上がってしまうからです。

ですので、そういう部屋に設置する場合は、余裕のある大きさのものを選びましょう。特にキッチンは4畳程大きいものがよいとされています。

また寝る時にエアコンをかける方は、加湿機能の充実したモデルを、より電気代を下げたい方は、センサー機能(人感センサー)の充実したモデルを選ぶとよいでしょう。

設置スペース等に要注意!?

エアコンを選ぶ際に、注意しないといけないことは、①室内機の設置スペース、②室外機の設置スペース、③室内機と室外機の距離、④コンセントの種類の4つです。これらをちゃんと調べておかないと、設置できずにやり直し・・・なんてことも。

室内機の設置スペース

室内機

昔のエアコンと比べると、性能が上がった分サイズも大きくなっている場合が多く、また設置スペースは室内機本体のサイズ+余剰スペースが必要なので注意しましょう。

必要スペース
<上面> 天井から7㎝以上
<側面> 壁面から5㎝以上

室外機の設置スペース

室外機

一見無造作に設置されているように見える室外機。実はどこでも設置できるわけではありません。一定以上の余剰スペースを空けて設置しないといけないため、設置場所はきちんと測っておきましょう。

必要スペース
<前面> 室外機より25㎝以上
<背面> 後壁より5㎝以上
<側面> 横壁より10㎝以上

室内機と室外機の距離

これに関しては、なんで必要なの?と思う方も多いと思います。
実は、家電量販店で購入し工事をする場合、標準工事に含まれている配管工事が4mまでなので、室内機と室外機が4m以上離れている場合、追加工事が必要になり、余分に費用がかかることになるのです。

とはいえ、室内機のすぐ外に室外機を設置する場合や、2階に室内機を設置し、直下の1階地面に室外機を設置する場合は、4mを超えることはほとんどないため、そこまで気にする必要はないかもしれません。

気になる方は、部屋の見取り図を家電量販店に持参して販売員に尋ねたり、費用は発生しますが、設置見積もりに来てもらうという方法もあります。

コンセントの種類

意外と盲点なのが、エアコンのコンセントの種類です。エアコンを使用するには、高い電力が必要なので、一般的な家庭用コンセントでは、使用することができません(使用すると漏電して火災に発展することも・・・)。

このため、専用コンセントを使用するのですが、専用コンセントは複数の種類があり、形状の違うコンセントを使用するエアコンを買ってしまうと、使用できません。なのでエアコン購入の際は、自宅のエアコン専用コンセント(壁面の高いところにあります)の写真を撮って店員に見せるとよいでしょう

100V15A 100V20A 200V15A 200V20A
冷房能力 2.2kw~2.4kw 2.8kw~3.6kw 4kw~
冷房面積の目安 6~8畳 10~12畳 14畳以上 16畳以上
コンセント形状 100v15a 100v20a 200v15a 200v20a
カタログ
表示マーク
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最後に

ここまでエアコンの選ぶ際の注意点について、いろいろ書きましたが、ポイントは大きく2つ。設置スペースの寸法を確認する事とエアコンの専用コンセントの写真を撮ることです。あとは店員に聞けば大抵のことは教えてくれますので、ご安心下さい。

エアコンは、普段使いの家電製品の中でも特に長く使うものです。後で後悔しないためにも、自分のニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。ではまた次回。

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